こんなことをやりたいと考える人はそうそう他にいないでしょう(笑)と思う食べ比べ勉強会を開催しました。
20160923-IMG_9983


チーズの食べ比べは聞くけど、相当な種類のバターを一気に食べ比べるのは類がないはず。
しかもフランスから担いで(実際には担いでない、笑)帰ってきたバターたちで食べ比べをしました。
以前から構想(妄想)だけがあって、興味を持ってくださる方がいてようやく実現しました。
パリの滞在時にアパルトマンを借りるのは、自炊出来るからだけでなく、実はバター購入のためでもあります。
冷凍庫はホテルにはほとんどありません。
アパルトマンに泊まると、買ったバターは即座に密閉して冷凍です。
日本から持参した保冷剤でガチガチの冷凍状態のまま日本まで持ち帰りできます。特殊なキャンプ用の保冷バッグを使っているせいもあります。
20160923-IMG_0006

さて今回の食べ比べ会の主役バターたち。買ってきたものは総量が7kg強、全部で30種類ほどです。
勉強会の参加メンバーは、料理研究家のグー先生こと林幸子先生をはじめ、お世話になっている素晴らしい編集者のKさん、世界中を本当に!!走り回っているマルチなプロデューサーEさん。誰からも頼りにされているおなじみの我らがさくちゃん
もともと「パンはバターをのせるための器でしょう」的なバターLOVERばかり。(パンはもちろん好き)
私はバターだけで食べることもあります(笑)
いくら好きとはいえ、さすがに30種全部を比べるのは難しいので、その中から日本にあまり入っていないものを主に10種類チョイスしました。
ラインナップは、マルシェで買ったチーズ屋さん手作りバター、スーパーで売っている各地のバター10種類に、いただいたイタリア産の水牛バターなどを足して全部で12種類です。
全部食べ終わってから、日本のメジャー企業のバターもお味見していただきました。そのあとで脂肪分60%のバターがあるからと追加で出して、合計で15種類ものバターを味見しました。一度にこれだけ揃うとかなり壮観です。
全てのバターの口どけ感、ミルク感、オイリー感、旨味、塩分のあるものは塩味のバランスなどをチェックしました。
実際に単体で食べると、明らかに違いが出ます。持ってきていただいた水牛のミルクでつくったバターはモッツァレラ・ブファラの味がします。
さらに用意したパンで食べると、印象が一気に変わるものもあって驚きました。バターなのにパンにのせて食べるとあれれ?ちょっとどうなの?なのもあったり。
そのあとは、私がサブレ・ヴィエノワをフランスのバター2種で仕込んで焼きました。どのバターを使うかは、最初のテイスティングの印象からその場で選んでいただきました。
20160923-IMG_0065

ミルク感の強いバターを選んだので、焼くとどのように変わるのか興味深々でした。
それに加えて、事前に作った日本産バターの2種類も焼き比べしました。
作り手が変わると生地の粉あわせの程度も変わるので、今回は全て私が作って同じように焼きました。
焼いて比べると、やはりこのバターはインパクトがありすぎる、なさすぎる、保形性が今ひとつ。などそれぞれに特徴が出ます。同時に食べ比べるとはっきりと違いを感じることができました。
さらに、イタリアンメレンゲ(卵白に熱いシロップを注いで作るメレンゲ)で作るバタークリームをフランスのバターと日本のバター各1種類を選び、それぞれ作りました。
卵白ベースにしたのは、バターの味をクリアに出すためです。
さらにバタークリームの作り方は、バターに空気を抱き込まない方法で試しました。
(空気を抱き込むと軽さが出てしまい、バターの味がわかりにくくなるので)

参加者のみなさまは食のプロですので、出てくる感想もかなりマニアックです。
「飼料の香りを彷彿とさせるバターね」とか、「そのままチーズになりそうなバターね」など、的確な感想を聞くことができました。

時間が許せば、バターケーキやフィナンシェ、パイ生地なども焼いて比べると、違いが出て面白かったと思います。
そうなると、「合宿しないと気がすまないでしょう!」と笑いつつ、次回もまたやりましょう!とますますオタクの意欲を燃やしつつ、勉強会は終了しました。
次回は、もう少し参加人数の多い会を開催できるような方法を考えたいと思います。

料理関係者のあいだで話題騒然のグー先生特製「卵サンド」いただきました
20160923-IMG_0031

パンまでお手製!!!

FBページも更新中です*こちら*

インスタグラムはこちら↓家族との日常を交えて更新中
Instagram

ご訪問いつもありがとうございます。
ランキングに参加中!
レシピブログさんはこちらから↓


↑↓どちらもぽちっ!として頂くとランキングがあがりますので、更新の励みになります
バナー